Yusaku Watanabe
1998 年 6 月 2 日、神奈川県生まれ。新極真会 世田谷・杉並支部所属、弐段。身長 170cm・体重 98kg。上背はないが、軽中量級の選手と比べても遜色のないスピードと、爆発力のある突きを武器にする。弟は同門の渡辺和志。2021 年には兄弟そろってプロテインブランドのアンバサダーに就いた「渡辺兄弟」の兄である。 全日本では第 53 回・第 54 回と 2 年続けて 4 位。第 54 回を前に本人はこう語っている。「ベスト4の壁を越えるためには何かが足りないと、ずっと考えていました。結論としては、何をしてでも勝つという執念をもっと持つことが必要なんじゃないかと。」2023 年、第 8 回 JFKO 全日本の重量級で初のビッグタイトルを獲得。同年の第 13 回全世界選手権では準々決勝でアントン・ジマレフに最終延長で敗れ、8 位に終わった。 2025 年 10 月の第 57 回全日本は 3 位。準決勝でアンジェイ・キンザースキーに本戦 5-0 で敗れ、決勝では弟の和志も同じ相手に敗れた。海外勢初の全日本王者の誕生を、兄弟そろって止められなかった夜である。2026 年 7 月の第 2 回 KCC も初戦でグザウスカスに延長 4-1 で敗退。日本勢がベスト 8 で全滅した大会の当事者となった。 精神面の支柱は、塚本徳臣師範から教わった「中道」。「塚本(徳臣)師範から指導していただいたんですが、調子がいい時に調子に乗りすぎない。調子が悪い時に悲観的になりすぎない。どんな時でもちょうど真ん中くらいの心持ち、『中道』を心掛けるように、自分自身をコントロールしています」。 2023 年の世界大会前には「でも、たとえ和志であろうと王座は譲れません。」と言い切り、第 57 回全日本を前にはこうも語っている。「毎回のことですが、弟との決勝対決はふたりの目標です。実現すれば、両親へのこれ以上ない恩返しになりますからね。」10 月 10 日・11 日、東京体育館の第 58 回全日本。兄弟はシード 1 位と 2 位で山は反対側。ともに 2 回戦から登場し、当たるとすれば決勝だけである。
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10月10-11日 新極真会 第58回全日本 (東京体育館) 男子無差別級にエントリー
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アイおはようございます。「ゴングが鳴るまでの人生ー生きざま伝ー」第7回です。今回は新極真会の渡辺優作。第4回でお伝えした渡辺和志の兄で、10月10日と11日、東京体育館の第58回全日本にシードで登場する28歳です。
ベンはい。まず体の話からです。公式の選手ページによると、身長170センチ、体重98キロ。重量級としては上背がありません。それでも、重量級とは思えないスピードを駆使した組手でトップ戦線に君臨し、入来建武に続くエース候補、と紹介されています。持ち味は、マイクタイソンを思わせる爆発力のある突き。
アイ本人は体格のことを、どう言っているんでしょう。
ベン2021年のインタビューでこう語っています。「僕は重量級ですが、身長は170cmで決して大きくありません。同じ階級には180、190cmが多く、世界の選手はパワーもケタ違いです。」
ベン得意技については、こうです。「僕はパンチが得意なので、左の下突き(ボディブロー)を利かせるためにさまざまな布石を打ちます。そして、ハマったら一気に強引に攻め込んでいくスタイルが得意です。」
アイ生まれは。
ベン1998年6月2日、神奈川県生まれ。所属は世田谷・杉並支部、段位は弐段です。
ベン小学生の頃は実家の近くの伝統派空手のスクールに通っていて、周りからいじめられがちだった。何も言い返せずに泣きながら帰ってくるのを親が見かねて、小学4年生の頃、弟の和志と一緒にフルコンタクト空手のスクールに通うことになった。本人が2021年にそう語っています。
ベン今の師は、全日本を5度制した塚本徳臣師範です。
ベン稽古の話が面白くて、本人はこう言っています。「僕はベンチプレスはしていないですね。その代わり、ケトルベルというダンベルのようなおもりを使ってトレーニングします。」50キロのケトルベルを両手に1つずつ持って振る全身トレーニングで、師範は片手60キロずつで同じことをするそうです。
アイ成績を辿りましょう。
ベン2019年11月、21歳で第12回世界大会に日本代表として出場。四回戦でエドガー・セシンスキーに、中段突きの連打で追い込みながら判定負けでした。
ベン2021年12月の第53回全日本。三回戦、四回戦、準々決勝をすべて本戦5-0で勝ち上がって、公式レポートは「第6回JFKO全日本に続きベスト8の壁を破った」と書きました。でも準決勝で多田成慶に本戦0-5。3位決定戦も延長で敗れて、4位です。
ベン翌年の第54回は、準決勝で空手道MACの後藤優太と対戦。残り5秒で放った左の突きが後藤の口元を直撃して、反則負け。3位決定戦も落として、また4位でした。
アイベスト4の壁。
ベン第54回の前のインタビューで、本人はこう言っています。「ベスト4の壁を越えるためには何かが足りないと、ずっと考えていました。結論としては、何をしてでも勝つという執念をもっと持つことが必要なんじゃないかと。」
アイ宿敵と呼べる相手もいますね。
ベンエヴェンタス・グザウスカス。2022年9月、ポーランドで開かれた第7回全世界ウエイト制の重量級準決勝で退けられて、3位に終わりました。
ベンその3か月後に、こう振り返っています。「相手の身長と体重が自分より上回っている中で、パワーに押し負けてしまったかなと思います。でも、絶対に攻略の糸口はあると思いますし、自分が負けていない点もあると思ったので、必ず世界大会で借りを返します」
ベン2023年10月の第13回世界大会。準決勝で再び当たる可能性があって、本人は「あの試合を振り返って、弱点や強みを見直してきました。」と語っていました。
ベンところが準々決勝で、カザフスタン支部のアントン・ジマレフに最終延長0-4。8位でした。公式レポートはこう書いています。「師である塚本徳臣支部長に続き世界王者を目指した渡辺だが、準々決勝でまさかの脱落となった。」
ベンそして今年7月19日、代々木第二体育館の第2回KCC。初戦の相手が、またグザウスカスでした。延長4-1で敗退。BOUTREVIEWは「グザウスカスは優作に過去2戦2勝している。」と書いています。これで3戦3敗です。
アイそれでも、初のビッグタイトルはあります。
ベン2023年5月、第8回JFKO全日本の重量級。決勝の相手は後藤優太。イーファイトは「決勝では、渡辺が重い突きと下段廻し蹴りを軸に攻め立て、本戦5-0で勝利。渡辺は前回も3位入賞、長らくファイナルの壁に阻まれていたが、自身初となるビッグタイトルの獲得に成功した。」と伝えました。第54回で反則負けを喫した、あの相手からの勝利です。
ベンその優勝のあとに、こう話しています。「今年のJFKO全日本大会に出ると決めた時、そのままでは勝てないと思ったので、塚本師範のアドバイスで3部練を取り入れました。」試合のスタミナではなく、大会のスタミナがついたのを感じた、とも振り返っています。
ベン師範から掛けられた言葉を、本人はこう振り返っています。「塚本(徳臣)師範からも『世界一を獲るためにはまず、日本一を獲る感覚をつけたほうがいい』とおっしゃっていただいた」
アイ去年の全日本は3位でした。
ベン2025年10月、第57回全日本。四回戦は本戦5-0、準々決勝は前年準優勝の遠田竜司に本戦4-0で4強入り。準決勝で、カザフスタン支部のアンジェイ・キンザースキーと当たります。
ベン公式レポートです。「アンジェイ・キンザースキーと渡辺優作による準決勝第2試合では、優作が序盤から密着して突きを繰り出していく。キンザースキーも応戦し一進一退の接近戦が展開される中、優作に注意2が課されてしまう。熱戦の末、本戦5-0でキンザースキーに軍配が上がった。」
ベン3位決定戦は、相手の岡田侑己にドクターストップがかかり、優作の不戦勝。そして決勝では、弟の和志が同じキンザースキーに42秒で一本負け。兄と弟が同じ日に、同じ相手に敗れました。
アイこの大会の前に、心の持ち方を語っていますね。
ベンええ。「塚本(徳臣)師範から指導していただいたんですが、調子がいい時に調子に乗りすぎない。調子が悪い時に悲観的になりすぎない。どんな時でもちょうど真ん中くらいの心持ち、『中道』を心掛けるように、自分自身をコントロールしています」
ベン技術面では、こうです。「6月のWFKO世界大会でベスト8に終わったことを踏まえて、技術面では自分の持ち味である突きを磨いて、的確にヒットするように精度を上げました。WFKO世界大会では大事なところでミスが出てしまったので、どんな時でも冷静に闘えるように精神面の強化も図りました」
アイ弟のことは。
ベン2023年の世界大会の前には、こう言い切っています。「でも、たとえ和志であろうと王座は譲れません。」
ベン去年は、こうです。「毎回のことですが、弟との決勝対決はふたりの目標です。実現すれば、両親へのこれ以上ない恩返しになりますからね。もし対戦することになれば、勝ちを譲る気はありません」
ベン2021年3月、新極真会の全国大会の学生男子重量級で、兄弟は公式戦3度目の対戦をして、兄が勝っています。その直後の取材で、兄はまずこう語りました。「一方で、僕は日本代表も経験していて『勝って当たり前』という雰囲気がありました」。それに続く弟の言葉が、第4回でもお伝えした「僕は小さい頃からずっと兄の背中を見て育ってきたので、何よりも超えたい存在です。」です。兄は同じ取材の別の質問で、高校時代に試合を重ねるうちに、次第に勝って応援してくれている人に恩返ししたいと思うようになった、とも話しています。
アイそして第58回。
ベン9月1日に、新極真会が組み合わせを発表しました。
ベン前回王者のキンザースキーは、男子62名のエントリーに名前がありません。渡辺兄弟はシードの1位と2位。山は反対側で、どちらも2回戦から。当たるなら、決勝しかありません。
ベン第53回から、4位、4位、6位、3位。壁の向こう側にあるのは、日本勢の王座奪還と、弟との決勝です。
アイ渡辺優作、日本勢の王座奪還と兄弟決勝への挑戦は10月10日・11日、第58回全日本空手道選手権です。当サイトでは大会当日、注目選手の勝ち上がりを随時お伝えします。ベンさん、ありがとうございました!
ベンありがとうございました。
この選手が 関わる AI 音声番組 (試合前 / 試合後 / 生きざま伝、 host アイ × ベン)。