Riku Masuda
1997 年 9 月 23 日、 広島県広島市生まれ。 帝拳ボクシングジム所属。 プロ戦績 11 戦 10 勝 (9 KO) 1 敗。 第 77 代日本バンタム級王者 (2024 年 7 月獲得、 2025 年 10 月返上)。 立教大学ボクシング部主将を務めた後、 帝拳ジムへ入門。 サウスポーから繰り出す左フックを中心とした攻撃的なスタイルで、 10 勝 9 KO という 90% に迫る KO 率を誇る。 「感情の奴隷にならない」 という冷徹な自己分析スタイルで臨む試合運びが特徴的と評される。 2024 年 7 月に日本バンタム級王座を獲得し、 翌年返上するまでの期間着実に実績を積んだ。 5/2 東京ドームの同階級帯 (バンタム / スーパーバンタム) の 28 歳。
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通算 1 戦 1 勝 0 敗 · KO/TKO/Sub 0 · 判定 1
| 試合日 | 対戦相手 | 結果 | 方法 | R | 興行 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026-07-20 | 比嘉大吾 | 勝 | 判定 | 12R | U-NEXT BOXING 6タイトル |
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アイおはようございます。今日から新しい番組が始まります。「ゴングが鳴るまでの人生ー生きざま伝ー」。「ゴング前の静寂」は試合の前夜を、「ゴングの残響」は激闘のその先を届けてきました。この番組が辿るのは、そのもっと手前。一人のファイターがゴングにたどり着くまでの、人生そのものです。
ベン記念すべき第1回は、増田陸。7月20日に世界初挑戦を控えた28歳です。ただ今日は、試合の話は最小限にします。話したいのは「増田陸はどうやってここまで来たのか」、それだけです。
アイでは、生い立ちから聞かせてください。
ベン1997年、広島の生まれです。中学からボクシングを始めて、広陵高校、そして立教大学へ。大学ではボクシング部の主将を務めました。アマチュア通算66戦52勝14敗です。
アイ順風満帆なエリート街道に聞こえますが。
ベン数字だけ見ればそうです。でも僕が面白いと思うのは、彼のプロ入りの「遅さ」なんです。大学卒業が2020年3月、プロテスト合格が2021年2月、デビューは2022年7月。つまり24歳でのプロデビューです。
アイ10代でプロの世界に飛び込む天才が並ぶ時代に、ですね。
ベンそう。近道ではなく、大学の4年間で自分を作ってから来た人です。デビュー戦は1回KO勝ち。そこから駆け上がって、デビューからわずか1年あまりの2023年8月、日本バンタム級王座に挑みます。相手は堤聖也。いまのWBA世界バンタム級の休養王者です。
アイいきなり、とんでもない相手と当たっている。
ベン実はこの試合、5回終了時の中間採点では増田がリードしていました。左で相手に出血を負わせてもいた。ところが後半、じわじわと返されて0-3の判定負け。プロ初黒星です。
アイキャリア最初の、大きな挫折。
ベンこの敗北が増田陸を作り替えたんだと思います。翌2024年7月、富施郁哉選手を4回KOで下して日本バンタム級王座を獲得。2度の防衛戦も、7回TKOと6回TKO。全部倒して守りました。
アイここで聞きたいのが「神の左の継承者」という異名です。
ベン帝拳ジムには「神の左」と呼ばれた先輩がいます。元WBC世界バンタム級王者の山中慎介さんです。増田選手はその山中さんと同じ大和心トレーナーに師事するサウスポーで、左ストレート一発の破壊力から、山中さんの左を受け継ぐ者と呼ばれるようになりました。
アイ継承者の左は、本物なんですか?
ベン2025年6月8日、有明コロシアム。WBA世界11位のミシェル・バンケス戦を見てください。ゴングから87秒。最初にまともに当てた左ストレート1発で、世界ランカーがリングに沈みました。
アイ87秒、1発……。
ベン一方で2025年11月のカルデロン戦では、偶然のバッティングによる負傷判定という形ながら、キャリアで初めて判定までいく試合も経験しています。倒すだけじゃない試合運びを覚えていく過程も、ちゃんと踏んでいるんです。
アイそして今年の3月、あの試合ですね。
ベン2026年3月15日、横浜BUNTAI。5階級制覇のレジェンド、43歳のノニト・ドネアとの挑戦者決定戦です。7回に左ストレートでダウンを奪い、8回1分12秒、TKO勝ち。世界への扉をこじ開けました。
アイレジェンド超え。会場は沸いたでしょうね。
ベンでも、ここが増田陸なんです。勝利後の会見で「ドネア選手のオーラを感じながら、試合を進める感じになりました」と振り返った後、こう続けました。「この内容ではまだ、挑戦できるかなっていう不安が残っている」。
アイレジェンドを倒した夜に、不安を口にする。
ベンプロ入りのときも4年間、大学で自分を作ってから来た人です。勝った夜も浮かれない。強打者なのに、一番の武器はたぶん、この自己評価の冷静さなんですよ。
アイ相手を見る目も、繊細だと聞きました。
ベン7月20日に戦う比嘉大吾選手のことを、彼はこう分析しています。「非常にアグレッシブで大胆な攻撃を仕掛ける一方で、距離の作り方やジャブの使い方には繊細さを感じる」。豪快なKOアーティストの中に「繊細さ」を見つける。この観察眼こそ増田陸です。
アイその世界初挑戦への準備は。
ベンすでに120ラウンド以上のスパーリングをこなしたと明かしています。そして出てきた言葉が「真剣で向かってくる相手に対してライフルで撃ち込むような展開にしたい」。物静かな男の中に、はっきりとした殺気があります。
アイ増田陸のゴングは、もうすぐ鳴る。
ベン学生時代、テレビで比嘉大吾選手の連続KOを見ていた青年が、いま、その本人と世界のベルトを懸けて向かい合おうとしています。本人も「いつか拳を交えてみたいと思っていました」と明かしています。
アイ憧れが、目の前の現実になった。
ベンドネアを倒した夜、彼はこう誓いました。「しっかり練習して必ず世界チャンピオンになります」。この言葉どおりの人生を、彼はここまで歩いてきています。
アイ増田陸、28歳。ここまでが、ゴングが鳴るまでの人生でした。7月20日の試合前には「ゴング前の静寂」増田陸 vs 比嘉大吾編もあわせてどうぞ。ベンさん、ありがとうございました!
ベンありがとうございました。
アイそれでは次回の「ゴングが鳴るまでの人生」でお会いしましょう。
この選手が 関わる AI 音声番組 (試合前 / 試合後 / 生きざま伝、 host アイ × ベン)。